ブラッディ アリス
先ほどからずっと黙ったままのカルサを、不適な笑みで見つめるアリス。
「…あっ…うん…。僕も…そう…思う…」
より一層青ざめたカルサの目は…笑っていない…。
「おい…。これ聞こえてないよな?他のテーブルに…」
ミカエルが慌てて小声に切り替えて喋りだす。
「今さら何よ…。こんな広い会場の四つ角の隅ギリギリにいるよ?聞こえるわけないじゃない」
アリスは余裕を見せるように、少し大きめの声を発した。
「…マジかよー…。これ大問題だぞ?…まだわかんないけど…。70%は…きてるな…」
ミカエルが混乱しながら、数回舌打ちを繰り返す。
「いや…99%きてるわね。とりあえず、誰が犯人でも内通者がいるのは確実。だって貴族の処刑はどんな場合でも必ずゾディアックの承認印が必要。例外は存在しないわ」
アリスがそう言い切ると、カルサ以外のミカエルと執事3人は頷いた。
自分のした事を棚に上げながら発言をするアリスを見て、思わずクスクスと笑うラビ。
「…なにが面白いんだよ…ラビ…」
ムッとした表情でラビを睨むミカエルは、ゴクゴクとアイスティーを飲み始める。
「いや……あなたもやればできる方なんですね…ミカエル様…」
ラビはそう言って誤魔化し、アリスのグラスにアイスティーを注ぐ。
「おーい…お前ら二人して俺のことバカにしすぎだっての!」
ミカエルはそう言うと、ドンッと少し勢いをつけ、グラスをテーブルに置いた。