ブラッディ アリス
「…あ…ありがとうございます…」
カナリィは顔を赤くしてカイルと見つめ合う…。
「……はぁ…」
その光景を見ながらため息をついたアリスは、スタスタと扉の方へ歩いて行った。
「あ…あの…妹さん行っちゃいましたよ…?」
「…僕らも行く?」
「……いや…あの…」
二人の会話を聞きながらも、アリスは扉をゆっくり開け、静まり返った館内を見渡す。
「…誰もいないのかしら…」
そう呟きながら、アリスが部屋を出ようとすると…一瞬辺りが暗くなった。
「…館内から出る気か?玄関の扉は鍵がかけられている…」
「…!?」
アリスは慌てて声のする後ろを振り返る。
そこに立っていたのは…黒髪で冷たそうな瞳の…クロウだった…。