ブラッディ アリス

濃厚で甘い口づけは、契約を交わす合図。

その唇で溶けるほどの魔法を、奏でるのは一匹の白兎。


「最高のご馳走を、捧げるよ。アリス」

「じゃあ私が満足したらそのご褒美に、何度もイカせてあげる。…もちろん口は使わずにね」






どうしてアリスがラビに落ちなかったって?




その答えは、とっても簡単。





誰をも快楽に落とす男を、逆に落としたのは…この一人の少女。






兎もまた、少女の罠に、転がり落ちる。











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