ブラッディ アリス
「………!」
カイルの言葉を聞いた瞬間、アリスの心臓がドクンと大きく動いた。
「……か…鏡を取り戻す前に……何か…やるべきことがあるのよ…」
「え?」
「…たくさんの…子ども……殺して……赤い…血………地下……」
アリスはぐっと瞼を閉じて、頭の中を整理する。
「……アリス様、もうすぐここに人が来ます。…とりあえず…私の後ろに隠れてください…」
オロバスはそう言ってふっと姿を消し、外の様子を鏡に映し出した。
「…本当だ…。アリス…!」
鏡には本館フロマージュへと向かう、黒いスーツ姿の男達が映っている。
「……そうね…。とりあえず、隠れましょう…」
アリスとカイルはひとまず、鏡の後ろのわずかな空間に身を潜めた。