ブラッディ アリス



物心ついた頃から、次期アベル家当主としての教育は始まっていた。


周りの貴女たちと同じような事、特殊すぎて心が歪んでしまうような事、子どもが受ける教養とは思えない色々な事…。


そんな教育で身についた…巡りあったパーツによって、事由のシナリオを組み立て予想する能力…。



「…リリス家……悪魔……植物…赤い液体…」



アリスは閉じていた瞼をゆっくりと開く。



「……オロバスに会う前に、始末しなくてはいけない…この施設の問題…」


「…え?」


ブツブツと呟いたアリスを心配そうに見つめるカイル。

そんなカイルに対し、笑顔を見せるアリス。


「……知ってる?……悪魔は汚れのない子どもの血を好み、大昔のリリス家は悪魔への貢ぎ物としてたくさんの子どもを殺してた。…悪魔のために血を多く集めた者ほど、強大な力が得られたの」

うっすらと表情がわかるくらいの、暗い中…アリスとカイルは見つめ合う。


「でもね、当主が代わっていくうちに…そういう無駄に人の命を奪う儀式は、リリス家の中でも禁止されていったの」






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