ブラッディ アリス
「いつも思うけど…いいの?ラビはアリスのものなんだろ?」
庭を歩きながら、カイルは言った。
その言葉にアリスはつんとした表情で答える。
「べつに…。不愉快になったら殺してやるわ…」
「…」
それはどちらを?
そう思ったけれど、カイルは聞かなかった。
「…で、シンデレラとはどうなのよ?」
アリスは木陰に座り込む。
「…ああ…。うまくいってるよ」
カイルはアリスを見下ろしながら、ニヤリと笑った。
「バカな女。どうせ金目当てで結婚したくせに…なんでカイルの苛めに耐えようとするんだろ」
「金目当てはシンデレラの母と姉たち。家に帰っても苛められるのは承知の上だからね」
カイルはそう言うと、笑いながら空を眺めた。
そして昨晩のシンデレラとのことを楽しそうに話し始める。
「女って…男より性欲の塊かもしれない…」
遠い目をしてカイルは言う。
「昨日は久しぶりに優しくしてあげたんだ。ベッドで横になり、彼女の首…胸…全てにキスしてあげた」
シンデレラは泣きながら「愛してる」と言ったらしい。
そんなシンデレラを見ると無性に腹がたち、結局カイルはいつも通り。
「気絶するまで殴ってあげたよ。気絶すれば少しは死体に見えるからね…そのあとは僕も楽しい時間を過ごせる」