ブラッディ アリス
……バァンッ……!!
…燃えさかる炎の中、響いた銃声…。
「………」
一瞬…目を見開いた後、ラミアはアリスの真上に倒れこんだ。
「……大丈夫ですか…?…アリス様…」
手に拳銃を持ち、大量の汗をかきながら現れたラビ。
「…大丈夫よ…。…ただ…かなり煙を吸っちゃったかも…」
アリスは微笑むと、溜めていたものを吐き出すかのように大きく咳き込んだ。
「…急いで…出ましょう…」
ラビはラミアの遺体を持ち上げ、少し離れた場所へと静かに寝かせる。
「……タウティと…ザリチェは…?」
アリスは起き上がりながらラビに尋ねた。
「……僕たちは…ここです……」