恋した悪魔は照れ屋さん
「うわあああああ!キレーーーーー♪」

奈々は目を輝かせて花畑を駆け回っていた。

「奈々。転ぶよ~♪」

そんなことを言いながらも可愛いと思ってしまうルウェ。

「わっ!」

それは定番。

またもやダイブした。

「ほら。言った通りになった♪ほんとにほっとけないな♪」

「むぅぅ~、奈々子供じゃないもんっ」

そういってまた自分で起き上がる。

白いワンピースは土まるけだった。

ルウェはその土を払ってあげる。

「ねぇ、ルー君。」

「ん?」

「ルー君に羽あるなら奈々にもあるかな?奈々も悪魔と天使の子でしょ?」

「ん~。そうだな。あるとは思うが・・・」

「そうだよね♪奈々も飛びたいっ♪」

ルウェは好奇心旺盛だなと心で思った。

ふと笑うと奈々は自分の背中にいた。

「奈々!?ななな何?」

「ルー君の羽みたいっ♪」

ルウェは戸惑いながらも羽を広げる。

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