愛しすぎて。短編集
「亜由紗俺に隠してる事あるだろ」
「…そんなのないよ。」
「俺が部活で会えないって言った日の事…俺の口から言わす気
それとも……ずっと隠すつもりなの」
「…え……っ…ど………」
よほど驚いたのか
どうしてと聞きたかったのだろう言葉も出てこなかったようだ。
「あの日…早く帰れるようになったから亜由紗に会いたくて家に向かったんだ。そしたら―――」
「違うのあれは向こうがいきなりっ」
「亜由紗からしたんじゃないのも、向こうがふいにしたのも見ててわかったよ。
でも…じゃあどうして何も言ってこないの
次の日だって普通に接してくるし…。
俺が見てなかったら知るはずもないし
別にいいやって思ったの」
下を向いて黙って話を聞く亜由紗。
「何も言わないってことは…図星
てかもう……付き合ってたり」
必死で笑って冗談ぽく言った。
じゃないと本当に付き合ってるような気がして怖かったんだ。