恋心
真奈美ちゃんは不安そうにみせていたが目は強気だった

多分不思議ちゃんに見せているけど化けの皮剥いだら翠みたいなんかな…

と思いながら廊下の隅っこにきた

「真奈美ちゃん、好きな人が違う女の子と話してて不安になったのは分かるけど…私本当に野田くんの事何とも思ってないから!」

私は真奈美ちゃんの目を見てそう言った。真奈美ちゃんもずっと私の目を見てる。目を反らすと嘘になっちゃいそうで真奈美ちゃんが反らすまで頑張った。すると

「おはよう」

聞き覚えのある声が聞こえた。声の主は野田くんだった。私は1回野田くんの方を見たが何も言わずに背を向け窓の外を見た

野田くんお願いだから何も言わずに教室に行って!

私はそう心で叫んでいた…思い虚しく野田くんがこっちに来ようとしたのが分かったので私は真奈美ちゃんに

「そういう訳だから安心して!大丈夫だから」

そう言って野田くんの方を見ないように通りすぎ教室に入った

もう野田くんとは話さない。こんなめんどくさい思いするぐらいなら野田くんに話しかけるなオーラ出してやる!

勢いよく席についた。翠が心配そうに見てる。だから大丈夫だよと言わんばかり笑顔を見せた
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