恋心
美由紀さんが私を連れて来た場所は……

体育館だった…

バスケ部は今ちょうど休憩に入ったところだった。翠はビックリしたように私と美由紀さんを見てる。翠だけじゃなく他の部員たちもだ

そして美由紀さんは私をイスに座らせて

「この前は翠ちゃんの付き合いだったけど今日は私の付き合いね」

そう微笑んだ。私は顔が上げづらかった…そんな私に美由紀さんは耳打ちした

「タケ、バスケやってるとこかっこいいよ」

とまたいたずらっ子みたいな笑顔をして
私はそんな美由紀さんがおかしくなって思わず笑ってしまった。美由紀さんも私の笑顔に笑ってくれた

そこに翠が手を振りながら寄ってきた

「美由紀さぁん、ももをありがとうございましたぁ」

と翠は頭をペコリと下げた。美由紀さんもおどけて笑ってる

「おぉ~新しいマネージャーさんだぁ!よろしくね」

と言って寄ってきたのはルパンだった。私は笑って

「違いますよ~」

と答えた。ルパンは美由紀さんをジッと見つめ

「美由紀ちゃん、今日勧誘するんじゃなかったの~」

と叫んだ。美由紀さんは

「ごめ~ん!失敗したぁ」

と手を上げて笑ってた
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