恋心

野田くんは頭の上にのせた手を下ろしながら

「こういうのも迷惑だよね」

とまた笑った

私はどうする事も出来なかった。真奈美ちゃんの事を思うとはっきりさした方がいいのは分かっていたけど…どうしようもなかった


そして野田くんはまた歩き出す。私も黙ったまま歩き出した

それからは何も言わなかった。でも野田くんは鼻歌を唄いながら、さっきとは別人のいつもの野田くんだった



そして駅に着きちょうど電車が来ていたのでお礼を言って改札を出た

野田くんは私に

「気が向いたらメールして!期待しないで待ってるから」

そう笑顔で言って手を振っていた。私はどう返事をしたらいいのか分からず取りあえずは手を振った

微妙だったけど笑顔で…