トラックで輝く君を
『うん\(^O^)/
 なんでも頼んでね!
 全力で応援するよ

 ところで…
 涼ちゃん市東に友達いる?』





…さりげなく、
あくまでさりげなく、市東の話に持っていきたいんだけど、やっぱり無理がある?



もう、いいや!
女は度胸だ!送っちゃえ!





送信ボタンをなんとか押して、
また携帯をベッドに放置してお風呂に入ることにした。

なにかしていないと、どうしても落ち着かない。





コンコン

「姉ちゃん、母さんが風呂入れって言ってる。」



ナイスタイミング♪



「はいはい。」



「はい、は一回だってまた父さんに言われるよ。」



「…わかりましたよ。
あ、春都は入ったの?」



「俺は一番汚いから最後にだってさ。だから早く入れよ。」





「コラ春都!
お姉さんに向かってその口のきき方はなんだ!ちょっとこっちに来なさい!」



「は?なんだよ!おい!」





…今の声はお父さん?

春都もタイミングの悪い子。
お父さんのいる前で、私に悪い口きいちゃって。でも、私は気にしてないんだけどね。





さっとお風呂に入って、
自分の部屋に戻ったら携帯のサブディスプレイが光っていた。

また新着メール1件だ。



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