トラックで輝く君を

気持ち side Ryohei

短距離のシーズンが終わって、秋の学校行事も終わった。



俺はと言うと…完全にモチベーションが下がっていた。

ダメだ。練習に身が入らない。



このままじゃ、怪我をする。





それを、佐藤は見ていたらしい。





「涼ちゃん、調子悪いの?」





ちょっと驚きだった。
まさか、バレているなんて思っていなかったから。





「いや…なんつうか、
練習に身が入らないって感じ。モチベーション下がってんだよな。」



「シーズンオフだしね-…。
けど、このままじゃ怪我しちゃうよ。今日はストレッチとかにしといたら?
健人先輩には言っといたから。」





そこまでしてくれてたんだ。
なんか…本当に良いやつっていうか、さすがマネージャー。





「なんか悪いな。」



「なんで?それが私の仕事。」



「そっか…。でも、サンキュ。」



「いいえ-。
あ、健人先輩!私、スターターやりますよ!」





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