トラックで輝く君を

蜜菜の心 side Tomomi

クリスマスの日から、部活は年末年始の休みに入った。

だから、お昼過ぎまでのんびり寝ていようと思ったのに…



メールの着信音で起こされた。





───……


「ごめんね、智美。
せっかく部活も休みに入ったところなのに呼び出して。」





メールは蜜菜からだった。

話したいことがあるから、野田沢で会えないかって。

まあ、寝る以外に予定のなかった私は蜜菜と会うことにした。





「暇だったから平気。
…セントラルモールのフードコートにでも行こうか。」





フードコートは話をするにはもってこい。
…と、勝手に思っている。





「うん。」





蜜菜はそう言った。



どうも、蜜菜は水族館に行って別行動をした後から元気がない。

鈴木くんと何かあったのかと思ったけど、本人や…吉田くんの前で聞き出すのは気が引けてしまって、昨日はそのまま帰った。


何か、そのことについて話してくれる…のかな?





フードコートは閑散としていて、席は選び放題だった。

蜜菜は、その中でもわりと通行人の死角になる場所に座った。





「…蜜菜、どした?
昨日からあんまり元気ないみたいだけど。」





今日は昨日より元気ない。




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