【完全版】HIDE&SEEK-心と心のかくれんぼ-
「風呂沸いたから、気良入れば?」



雅史が勇将先輩から逃げると私にタオルを投げる。



「ありがと。」



「あ、気良これ。」



勇将先輩が黒いスエットを渡した。



私は先輩に教えられた通りに浴室に向かった。



………。



「ふう、スッキリ。」



私は風呂から上がると勇将先輩のススエットを着る。



サイズがデカ過ぎて、私の手足は露出部分を失う。



私はスエットをズルズル引きずりながら長い廊下を歩いた。



私は女子にしたらデカイ。



でも勇将先輩は188センチもあるらしい。



龍太郎よりは数センチか小さいけど、私なんかよりずっと大きいのだ。
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