【完全版】HIDE&SEEK-心と心のかくれんぼ-
「あっ、見つけた。俺にしか触れられへん場所。」



「は?勇将せんぱ…んっ」



何言ってんだって思った瞬間、唇に柔らかい感触。



開いたままの私の目には、やけに長い勇将先輩の睫毛が映った。



キスされてるって気付くのに、数秒はかかった。



「ここだけは、誰にも触れさせへんし。」



クスッと笑い、細長い人差し指で私の唇をなぞった。


その行動が妙に色っぽくて私の体は固まる。



「やっぱり気良の反応はカワエエなぁ。」



勇将先輩は私の反応を見て満面の笑顔を見せ、頭をぐしゃぐしゃ撫できた。
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