僕と彼女のウラ事情
授業中、僕は時計を見ていた。
・・早く、休み時間になってほしくて。
「・・!」
そんな様子を湊に見られて照れたけど。
本当に、休み時間が楽しみだった。
チャイムが鳴るとクラスがざわめき出す。
「日直号令ー」
先生の声に、今日日直の浩太が
お決まりのセリフを言って、礼をすれば。
━・・授業の、終わり。
僕は少し微笑んで席に着いた。
「ひろきーっ!」
「なぁ、ココの問題ってさ・・」
その瞬間話しかけてくれる浩太と湊。
そして今日は・・。
「大輝くーんっ!」
美吉の声に顔を向ければ、
こっちに向かってくる彼女の笑顔があって。
僕も笑って手を振った。