僕と彼女のウラ事情
そのころ、女子の方では。
「湊くんがボール持ってる!!」
「カッコいいーっ!!!」
もはやサッカーの見学となっていた。
その中には、ほのかの姿も。
「・・・・ぁ。」
見つけた人物に、
ほのかの顔が笑顔になる。
大輝君、あんな顔もするんだ・・。
視界にいる大輝は、
友達と懸命にボールを追い
砂だらけで走り回っていて、
まぶしいほどの笑顔だった。
「ね、浩太は別としてさ、
大輝くん上手いしカッコよくない!?」
「それ思ったーっ!!」
ほのかの耳に届いた、友達の声。
その言葉にほのかはムッとした。