僕と彼女のウラ事情

「お前が悪いんだ・・!!
 何度も何度も断るから・・・っ!」

「そんな・・っ!放して・・!!」





僕が校舎裏について、見たもの。


先輩に両手をつかまれ、体育倉庫に
つれていかれそうな・・美吉さん。


「・・・・っ!」



頭に血がのぼるのを必死で押さえ、
僕は頭をフル回転させた。


・・・相手は3年生。
考えろ。どうやったら、助けられる。









「いや・・!!何するつもり・・!?」

ほのかは倉庫の中に突き飛ばされ、
先輩を見た。

先輩は、にやにや笑ってる・・。


その瞬間、全身に寒気が走った。


「・・・・や・・・!!」


後ずさるけど、倉庫は狭くて。
先輩はどんどん近付いてくる。


「・・お前が・・お前が悪いんだ。
 好きだって言ってやってるのに、
 何度も断るから・・・・!!」


先輩の手が伸びてきた・・・。


「モテるからって、調子に乗るから
 こうなるんだよ・・・」


━・・誰か・・・・っ!!



私はぎゅっと目をつぶった。



     ・・瞬間だった。







「・・・随分な言い訳ですね、センパイ」



「・・・っな・・・!?」


先輩の声が響いて、目を開けたら。
信じられない光景があった。







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