キューピットは求人誌!?


しばらく男性に見とれていたが、はたと質問を思い出す。


「そうですね。どうしましょう…」

「まさか、案がないのに置きましょう、とか言ったのか?」


すかさず降ってくる男性の声。

そのまさかですが?


「何も考えてませんでした…」


言うと男性は呆れの吐息を漏らす。

コイツ駄目だ、と言われているようで無性に腹が立つ。


「こういう時は男性が女性に譲るのが普通なんじゃないですか?」



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