ベンジャミンの窓辺で
≪西園寺グループの後継者であるという肩書に加えて、慶京大学卒の経歴、184cmという長身な体、何よりも甘いマスク、まさに容姿端麗、頭脳明晰!!今大注目のAOI君が今回のゲスト!今回は彼の中に隠れた魅力をどんどん引き出していっちゃいます……≫
あたしはぽかんと真衣の差し出したファッション雑誌を見つめた。
そこには様々なポーシングで映っている昨日の男が。
「……嘘…」
「いいなー別にファンとかじゃないけど、あたしも一目見たかった~」
「どどどどどうしよう!!」
「何よ」
「あ、あたし、まさか芸能人とはつゆ知らず…不審者かと思ちゃったりなんかしたりしたり◎#$%&□◆…」
「うーん、とりあえず日本語話そうか」
もう焦ってろれつが回らない。
大変なことをしてしまった。
「どうしよう?」
「別にもう会わないんじゃないの?」
「だってバイトあるし、なんか連絡しろって言われたし」
「まじ!?連絡しろよ!てか普通名刺なんて渡すの?変な人~(笑)」
あたしには笑う余裕なんかなく、ただ目の前の名刺を睨みつけた。
(もう~~~あたしの世間知らず)