ベンジャミンの窓辺で
「え、嘘…」

「なーにーよー(笑)」

「なな何でもないからっ」

「ふふふ(笑)」

「何もないって!!」


あの笑った顔は、多分

どんな雑誌に載ってるセクシーな横顔よりも素敵だと思う。


あたしにしか見せていない笑顔。


そんなわけないのに。

そうだったらいいのにって思っている自分に腹が立った。


「もう寝るから!」


いきり立って部屋に入った。



(そうだ…連絡しなくちゃ)


前にもらった名刺を取り出す。


(電話にするべきかな…いや、時間遅いか)

メールを送ることにした。



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sub 野崎です。
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今日は楽しい時間ありがとうございました。
たくさんの初体験で、本当に楽しかったです。

それから靴、家に届いてました!
あんなにたくさん申し訳ないです(>_<)

実は今日の抜けたヒール、あたしの同居人のものなので、一足だけ頂きたいんですが、あとのものはお返しします…。

また今度お会いした時にお返ししますね!!

本当にありがとうございました!!
今日のことは忘れません。


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(送信っと…)



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