ベンジャミンの窓辺で
その後弥生と別れ、驚きを隠せないまま帰路についた。
(テレビでは流れてないって言ってたよね…)
駅のホームで悶々と考えていたその時――
スーツのポケットの中で、携帯が鳴った。
画面には《西園寺さん》の文字。
(電話!??)
あたしはびっくりして携帯を落としてしまった。
(何の用だろ…また報道されたりしたら嫌だな…)
恐る恐る通話ボタンを押す。
「…はい、もしもし…」
『もしもし!!俺ですけど!!』
ハイテンションな西園寺の声が聞こえる。
「はい…こんにちは」
『前見て!!前!』
「ま、前ですか!?」
『うん、そう』
あたしは何のことやら分からず、言われたままに辺りをキョロキョロと見渡した。
『違うよ、こっち』
「え??」
そしてあたしは見つけてしまった。
『気付いた??笑』
笑いながら手を振る、向かい側のホームの西園寺に。
(テレビでは流れてないって言ってたよね…)
駅のホームで悶々と考えていたその時――
スーツのポケットの中で、携帯が鳴った。
画面には《西園寺さん》の文字。
(電話!??)
あたしはびっくりして携帯を落としてしまった。
(何の用だろ…また報道されたりしたら嫌だな…)
恐る恐る通話ボタンを押す。
「…はい、もしもし…」
『もしもし!!俺ですけど!!』
ハイテンションな西園寺の声が聞こえる。
「はい…こんにちは」
『前見て!!前!』
「ま、前ですか!?」
『うん、そう』
あたしは何のことやら分からず、言われたままに辺りをキョロキョロと見渡した。
『違うよ、こっち』
「え??」
そしてあたしは見つけてしまった。
『気付いた??笑』
笑いながら手を振る、向かい側のホームの西園寺に。