+†ヴァンパイアと紅いアザ†+
うぅっ、怖い……。
私は体を強ばらせながら、俯いていた。
――――ポンポン
しかし、感じられたのは怒鳴り声ではなく、頭を撫でられる感触だった。
おっきくて、温かい……。
私は安心して、瞳を開いた。
「レ、オン……?」
「よぉ、シャオランじゃなくて悪かったな」
綺麗な笑顔なのに、黒い影が見える。
笑顔だけど、笑ってない。
完ッッ全に怒ってます。
こ、こわっ!
しかも、口調変わってません!?