+†ヴァンパイアと紅いアザ†+
も、も、もしかして……
私、寝ぼけて人様の家に勝手に……?
「えっ、どうしよう。まさかホントに私……っ!?」
────ガチャ……
1人で慌ただしく自問自答していたら、私の声を遮るように突然ドアが開いた。
そこに現われたのは男の人。
誰だろう……?
月光に輝く綺麗な銀髪、
銀髪に見え隠れする真紅のルビーのような瞳。
────綺麗。
うん。
漫画に出てきそうなくらい綺麗な人が、私の目の前に立ってる。