オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】
「なんでそんな風に考えたの?」
あたしがそう訊いてみても、博君は口を尖らしたまんま、俯いてなにも言わない。
さっきのビジョンを視て疲れてたあたしは、拗ねた博君の相手をするのがちょっと難しい状態だった。
「博君、水遊びしよう!」
お弁当の殆どを平らげたマモル君は、いきなり博君を肩車して強制移動。
有無を言わさずに自分も近くの池に一緒に飛び込んだ。
「なにすんだよ!」
さしもの博君もムッと来たらしく、濡れた顔をこすりながらマモル君を睨んでた。
「ふふん、睨みつける元気があるなら上等上等。
この池の底には七色に光る石があってな、それを見つけて肌身離さず持ってれば願いがかなう、っていう言い伝えがあるんだ。
どうだい?どっちが先に見つけるか競争しようじゃないか」
「そんなのデマじゃない?本気で信じてるの?」
小さな博君が妙に醒めた目で大きなマモル君を見てるのは、なんだか可笑しい。
「本当だよ。現に俺の兄さんが見つけて、身分ちがいと周囲から猛反対された初恋の人と結婚できたからね」
あたしがそう訊いてみても、博君は口を尖らしたまんま、俯いてなにも言わない。
さっきのビジョンを視て疲れてたあたしは、拗ねた博君の相手をするのがちょっと難しい状態だった。
「博君、水遊びしよう!」
お弁当の殆どを平らげたマモル君は、いきなり博君を肩車して強制移動。
有無を言わさずに自分も近くの池に一緒に飛び込んだ。
「なにすんだよ!」
さしもの博君もムッと来たらしく、濡れた顔をこすりながらマモル君を睨んでた。
「ふふん、睨みつける元気があるなら上等上等。
この池の底には七色に光る石があってな、それを見つけて肌身離さず持ってれば願いがかなう、っていう言い伝えがあるんだ。
どうだい?どっちが先に見つけるか競争しようじゃないか」
「そんなのデマじゃない?本気で信じてるの?」
小さな博君が妙に醒めた目で大きなマモル君を見てるのは、なんだか可笑しい。
「本当だよ。現に俺の兄さんが見つけて、身分ちがいと周囲から猛反対された初恋の人と結婚できたからね」