オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】
「そんなこと言ったって……何をどうすればいいのか……」


わかんないよ、というあたしの言葉は続かなかった。


ナギの顔に張り付いていたあたしをバカにした笑みが


いつになく厳しく、見たことのない表情に変わったから。


「……今までの自分を思い返せ。おまえがどうやってきたか、体験したのか、俺は知りようがない。
自分自身で思い出し、そいつを救い出してやれ」


思い出せなんて……


こんな大変な状況で何言ってるの!?


あたしは、少しでも助けてくれると思ったナギに失望した。


「あんたなら何とか出来るんでしょう!?
なのに、なんで何もしてくれないのよ、この非情人!冷血男!」


あたしがどんなに罵声を浴びせても、ナギはその場から少しも動く様子はなかった。


ナギに対する怒りが、あたしの中で膨れ上がる。


――ドクン――


博君をだき抱えたまま、あたしの全身が脈動した。


1度、2度。


その度に細胞が鳴動するように疼き、目の奥に熱が集中する。


頭が、全身が熱い。
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