オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】







なでなでなで~


ぞわわわっ!


あたしの背筋に悪寒が走り、次の瞬間にあたしは頭を巡らせて拳を繰り出していた。


「朝っぱらからなにすんの!エロじじい!!」


《へぶしっ!?》


あたしのストレートパンチは十分な手応えがあって、殴られたアプレクターは倒れた。(たぶん)



「……ったく。なんであたしに勝手に憑いてくんのよ!憑くならお嬢さまの方がいいでしょ」


ぶつぶつとあたしは文句を言いながら、布団を干すために持ち上げる。


そう……


あの皇家の庭園で出会った白きアプレクターは、あたしの影に潜り込んで勝手に憑いてきたんだよね。


気がついたのは就寝中に夢で色んな光景を見せてくれたから。


《あたた……しかし、なかなかどうして。ケツだけはいい触り心地をしておるのうv
安産型じゃから子を産む際は安心するがよい》


あたしはアプレクターに何度も蹴りをくれた後、布団です巻きにして日光に干してやった。




《わしから離れろというのは無理な話じゃよ》


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