オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】



《ワシ等はさまよった後に宿主のような存在を見つけて一度憑けば、後は想いが遂げられるか未練が断ち切られるかせねばならん。

さすれば浄化もしくは救済されて還ることが出来るのじゃからな》


「なんか霊みたいだね」


《いや、霊とは要するに魂や命に結びつくが、わしらは“想い”。強い感情や何がしかで生ずるのじゃよ。
現に生命あるものならば、一度ならず憑かれる事も多い。
じゃが、それが負の感情ばかりなれば不幸を招き入れ、ますます泥沼化してゆくが。

わしのように清らかなものならば、幸運を招くのじゃ》


自分で清らかと言い切るか、このスケベ心丸出しの爺さんが。


さっきだって朝風呂や着替えを覗こうとしたから、床に包丁を突き立てて呪縛しといたんだけど。
そこで判ったのは、あたしから数メートルなら離れても大丈夫な事。


アプレクターに関しては、ナギはあたしに殆どなにも教えてくれなかったから。

スケベには手を焼くけど、アプレクターじいちゃんといると何かと勉強になるんだよね。


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