オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】
確かにあたしは頭だってよくないし、美人でもないけど。
見ず知らずの初対面男にいきなりバカバカ呼ばれる筋合いはないよ!!
「言葉が解んねえのかバカ!
おまえはちゃんと親に日本語教えてもらってないのか?」
「確かにあたしはバカだよ……」
あたしはチェック柄のスカートを無意識のうちに、両手でぎゅうっと握りしめた。
「助けてくれて感謝してるけど、勝手なことばっか言わないでよ!」
あたしは涙で滲んだまま、男を思いっきり睨みつけてやった。
だけど男は何にも言わず、 洞の入り口に佇んだまんま微動だにしない。
「お母さんの苦労も悲しみも、あたしの思いも知らないクセに!」
あたしは頭の中がぐちゃぐちゃで、自分でも何を口走ってるのかわからなかった。
そんなあたしの言葉を聴いてるのかいないのか、失礼男からは何にも反応がない。
その態度にますますムカついたあたしは、ヤツに向かって足を踏みだそうとしたとき。
出そうとした右足が何かに取られ、あたしの体は勢いよく前のめりに倒れた。
見ず知らずの初対面男にいきなりバカバカ呼ばれる筋合いはないよ!!
「言葉が解んねえのかバカ!
おまえはちゃんと親に日本語教えてもらってないのか?」
「確かにあたしはバカだよ……」
あたしはチェック柄のスカートを無意識のうちに、両手でぎゅうっと握りしめた。
「助けてくれて感謝してるけど、勝手なことばっか言わないでよ!」
あたしは涙で滲んだまま、男を思いっきり睨みつけてやった。
だけど男は何にも言わず、 洞の入り口に佇んだまんま微動だにしない。
「お母さんの苦労も悲しみも、あたしの思いも知らないクセに!」
あたしは頭の中がぐちゃぐちゃで、自分でも何を口走ってるのかわからなかった。
そんなあたしの言葉を聴いてるのかいないのか、失礼男からは何にも反応がない。
その態度にますますムカついたあたしは、ヤツに向かって足を踏みだそうとしたとき。
出そうとした右足が何かに取られ、あたしの体は勢いよく前のめりに倒れた。