オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】
《フォッフォッ。
駆け落ちとはまたおつなものじゃ!
美しいおなごが泣くのは見とうないからの。
わしに出来ることあらば協力するぞよ》
そう言ってくれたアプレクターじいちゃんの協力無くして成り立たない、急ごしらえの計画。
チカに話すと驚かれたけど、直ぐに賛成してくれた。
アプレクターじいちゃんの存在や博君猫のこと。
仕事で何かあった時に協力してもらうために、今は友達だけにあたしのアルバイトの内容を知らせてた。
最初は驚かれたけど、アプレクターじいちゃんのセクハラに遭ってから、みんな身を守るために多少勘が鋭くなったみたい。
……と。
それはともかく。
今一番大切なのは、ユリとジュン君のこと。
あたしはユリの家へ向かうタクシーの中で、あらかじめ必要な話し合いを済ませておいた。
マモル君にはある手続きを取ってもらうため、朝一に駅に行ってもらうよう協力をお願いしておいたし。
マリリンとナル君にも連絡をして、出来ることを頼んでおく。