オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】
「寝言は寝てるときに言え」


ヤツの毒舌を喰らい、自分がつい考えを口にしたのだと気が付いて顔から火が出るほど恥ずかしい。


「そ、それはいいけど。あたしは昼間学校があるし、お母さんの面倒も見なきゃならないの。
家のことだってあるし……たまには友達とだって遊びたいし」


あたしにもいろんな都合がある!としっかり主張しておかなきゃ。


こういうタイプは一度決めたらかなり頑固なんだよね。


だから、はっきりするべき条件はしっかりと取り決めて……


「学校ならば俺も行ってる。おまえの母親ならば私の知り合いの病院に預けられるよう手配済みだ。
腕は確かで近くだからいつでも会いに行ける。
費用は事務所の負担にしておく。
家のことはハウスキーパーを雇った。病院にも介助者を派遣する。
それから、おまえの法定代理人……後見人も見つけて置いた。
他に何かあれば今のうちに訊け」


……はい、そう考えたあたしが愚かでした。
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