オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】
「あんたこそ体には気をつけなさいよ。
それから、食べ物には注意しなさい。
新しい土地に行ったら、できる限りご近所と仲良くしたりして、いざとなったら助けてもらえるようにしなさいよ。
郷に入れば郷に従え。
その土地の伝統や習慣を軽んじたりせずに、大切にしなさい」
そう言う亜美おばさんの目から涙が溢れて、おばさんは娘を抱きしめた。
「いくら愛し合っていても、すれ違いや誤解や我慢できない部分も出てくるわ。
そんなときは相手の良い部分を探しなさい。
結婚は素晴らしいコトばかりじゃない。時にはつらくて忍耐がいる時間の方がずっと長いのよ。
でも、だからこそそれを乗り越えた喜びは大きいの。
それから、できるだけ毎日日記をつけなさい。
何かあったときに読み返せば、不思議と勇気がわいてくるから」
「……うん、うん!わかった……きっとお母さんの言うことを守るから!」
ユリもお母さんの肩にこぼれ落ちるほどの大粒の涙を流して、最愛の母親の体の温もりを覚えていたいように、力いっぱいに抱きしめてた。