オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】
あたしは自分の耳まで赤くなるのが判るほど、顔が熱くなって火照った。
《ほお~~どんな時なら触れていいのかの?
ほれほれ、言うてみなされ》
「う……うるさい!」
あたしがゲシゲシと蹴りを入れてると、ポケットの中のケータイが振動して。
心臓が止まるかと思うくらいにビックリした。
アプレクターじいちゃんがジュン君に届けたのは、ユリのケータイ。
あたしはチカのケータイを着信音が鳴らないようマナーモードにして、ポケットの中に入れておいたんだった。
ドキドキと早鐘のように打つ心臓を静まれと願いながら、あたしは通話ボタンを押す。
「ジュン君だよね?あたしはキャンだよ。
ユリが車の中で待ってるから、一緒に逃げて!
今マモル君に電車の切符を手配してもらってるから!
今6時13分でしょ。7時ちょうど発の鹿児島行きの特急新幹線の指定席を2人分取って貰ったから。急いで!」
あたしが早口でそうまくし立てると……。
ジュン君から返ってきた答えは意外なものだった。