オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】
『ゴメン……俺さ、やっぱりお祖母ちゃん家に行くわ』
あまりの言葉に、あたしは顎が外れそうになった。
「ちょっと……そりゃあないでしょ!ユリはどんな思いで家を出てきたか」
あたしが喋ってんのに、ジュン君は一方的に。
『ユリにはごめんな、幸せになってくれって伝えてくれ』
それだけ言うと、通話が切れた。
何度かかけ直したけど、ケータイの電源を切ったみたいで非情なアナウンスが流れるだけ。
…………
完全にドタマにきましたよ、あたしは!!
「おじいちゃん、あたしとジュン君を運べる?」
あたしが勢いよく訊くと、なぜかアプレクターじいちゃんはおっかなびっくりの口調で答えた。
《ムリすれば出来ぬことはないが……
じゃが、相当消耗してしまうからの。それなりの報酬がないことには》
……ったく!このスケベじじい!
今もう21分だから、本当に時間がない!!
迷ってる時間はないんだわ。
「わかった!わかったわよ!後でいくらでも触らせてあげるから!!」