オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】
あたしがやけっぱちになって叫ぶと。
《確かにじゃな?おっけ~じゃ!!》
アプレクターじいちゃんは特大の手を出してあたしの腰を掴むと、ぐいんと一気に2階まで上げて。
壁を抜けてジュン君の部屋である203号室に届けてくれた。
やっぱり引っ越すからか、クローゼットもフローリングの床も生活感がなくガランとしていて空虚な印象を受けた。
3つある部屋のうち、寝室らしき部屋にジュン君はいた。
ベッドの上で仰向けに寝転がり、眠ってるのか目を閉じてた。
あたしはズカズカと歩み寄ると――
大きく振りかぶって、思いっきり彼の頬を張った。
「オトコがいつまでもグジグジと甘ったれてんじゃないわよ!
いつでもオトコは女の子の心を解ろうとしてくれない!
それじゃあダメでしょ!
愛してるなら命を賭けなさい!」
あたしは怒鳴りつけた後、茫然自失状態のジュン君にスーツケースを握らせて、口を塞いだ後。
アプレクターじいちゃんに、2人まとめて裏庭まで下ろしてもらった。