オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】
あたしはジュン君の手を引いて、警備員の目を盗みながら何とかチカのいる裏門まで辿り着けた。
だけど……
「そこで何をしてる!」
裏門を閉めようとするとき、軋む音で警備員のひとりに見つかった!
チカはあたしとジュン君を体当たりで逃して、自分から警備員の前に出た。
「早くいきな!チカは大丈夫だから!!」
「ゴメン!ちゃんと脱出してね!!」
あたしは後ろ髪引かれる思いで、チカを残してジュン君を引きずりながら走った。
ところが。
予想外のトラブルが発生して、あたしは呆然と立ち尽くすしかなかった。
よりにもよって……
タクシーが消えてたから。
ユリひとりが荷物を持ったままポツンと佇んでいた。