オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】
☆
放課後ユリは机の上に突っ伏してたけど、あるアーティストの曲が流れてきた途端、目にもとまらぬ早さで手の中にスマホが収まってた。
「ユリでぇっすvあ、ジュン?激久じゃん!うん、うん?えッ、スタバで?マジ!マジ~ッ!もち行く行く!じゃ、30分後にねッ!」
途中からユリの目がキラキラ輝いてたから、こりゃ明日も朝帰り決定やね、とあたしは思ったら。
案の定通話を切ったユリは、早速その話を振ってきた。
「ね、ジュンッてウチの中学ん時のもとカレなんだけどさ、今は一高行ってんやて」
「え、マジ~!一高ってメッチャレベル高いやん!」
チカがそう叫んでユリは満足したのか、その話を続ける。
その私立第一高校は県内でもトップクラスの進学校だってことくらい、あたしも知ってる。
T大なんかの現役合格率は全国でも指折りだし、加えて政治家やら社長やら医者なんかの息子ばかり。
要するにお金持ちで身分も確かなご令息が多数いらっしゃって、あたしみたいな庶民には雲の上の存在。
放課後ユリは机の上に突っ伏してたけど、あるアーティストの曲が流れてきた途端、目にもとまらぬ早さで手の中にスマホが収まってた。
「ユリでぇっすvあ、ジュン?激久じゃん!うん、うん?えッ、スタバで?マジ!マジ~ッ!もち行く行く!じゃ、30分後にねッ!」
途中からユリの目がキラキラ輝いてたから、こりゃ明日も朝帰り決定やね、とあたしは思ったら。
案の定通話を切ったユリは、早速その話を振ってきた。
「ね、ジュンッてウチの中学ん時のもとカレなんだけどさ、今は一高行ってんやて」
「え、マジ~!一高ってメッチャレベル高いやん!」
チカがそう叫んでユリは満足したのか、その話を続ける。
その私立第一高校は県内でもトップクラスの進学校だってことくらい、あたしも知ってる。
T大なんかの現役合格率は全国でも指折りだし、加えて政治家やら社長やら医者なんかの息子ばかり。
要するにお金持ちで身分も確かなご令息が多数いらっしゃって、あたしみたいな庶民には雲の上の存在。