オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】
「うん、オレ大丈夫だよ!杏子お姉ちゃんとの約束、ちゃんと守るから」


博君はそう言って、指きりしてくれた。




食器を片付けてると電話の呼び出し音が鳴ったから、あたしはひとまず手を止めて出たら、それはチカから。


明日は朝9時に駅の銅像前に集合で、行き先は東部動植物園に決まったって教えてくれた。


「バッチリ、キメてきなさいよ」


というチカの言葉の意味がわかんないけど。


チカとケンのカップルにあたしと博君ってオマケが着いてくのに、なんでキメてく必要があるのかな?


たわいない話も少しした中で、チカは気になるコトをポロッとこぼした。


「そういえば、中学ん時同級だったジローっていたじゃん?
あいつ、隣町に引っ越してきたらしいんやけどさ、飼ってる猫がどっかから拾ってきた魚食べたら、危うく死にかけたらしいよ。
今も入院中やってさ。
最近そんなんばっかでコワいよね〜〜!」
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