オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】
「おまえは海に入っても、海水の原子を一切動かすな、トルネードアタマ。
おまえのせいでエルニーニョ現象が悪化して世界規模で迷惑を掛けるコトになる」
…………
「あのね……なんであたしが海水を動かしただけで、エルニーニョ現象が酷くなるのよ!
海に入って水を動かすな……って、ムチャクチャ言わないでよ!!」
さっき堪えた“ムッ”も重なって、あたしは思わずナギに怒鳴りつけてた。
「ほう、ならばエルニーニョ現象の原因やどういう事象か理解して言ってるのか?理科100点中5点アタマ」
「な……そんなコト関係ないでしょう!
エルニーニョ現象くらい知ってるわよ。
南米ペルー沖の海水温が平年より上昇して、そのために世界規模で気象に影響を及ぼすんでしょう!?」
あたしが思いっきり怒鳴りつけたら、なぜか拍手が聴こえてきたからそちらを向けば、狩野さんが手を叩いてた。
「OK、環境に対する問題点は意識的に理解しようと努めてるようね」
狩野さんはそう言うと、足を海に浸けて海水を手のひらで掬いとった。