アライブ
『ゴメンね、お兄ちゃん。お兄ちゃんがあたしをストーカーから守ってくれたけど、あのストーカーはあたしがお金で頼んだの。ちょっとお兄ちゃんがストーカーに暴力振るって警察沙汰になるだけで良かったのに…まさか頼んだストーカーがナイフを隠し持ってて、争いの中正当防衛とは言え、ストーカーにナイフが刺さって死んじゃうなんてさ…さすがにあたしも驚いたよ。まあ、おかげで確実にお兄ちゃんを死滅島に連れてこられたんだけどね…ゴメンね』
杏菜はそう言って、両手を併せて謝った。
『嘘だろ…そんなの嘘だろ…』
杏菜の言葉に、修二はただただ信じられず戸惑うばかりだった。