アライブ
『やだ…やっぱり怖い…』
女子高生は青年の腕にガッシリとしがみつき、青年に寄り添った。
『やっぱり怖いんじゃんか…』
青年は少し呆れたように告げた。
『だって怖いものは怖いもん。早く行こ、早く!!』
女子高生は青年の背中に隠れるように歩き、青年の背中を前へ前へと押した。
『ちょ、押すなよ!!』
青年は少しビビりながらも、背中を女子高生に押されながら前へと進んだ。
『わぁ…何か出そう、何か出そう』
女子高生は怖がりながら辺りを見回した。
『わあ!!』
そんな怖かっている女子高生を驚かそうと、青年は大声を出した。