アライブ


『ホントに怖かった…けど、楽しかった』


女子高生はそう言って笑顔を見せた。


疲れ果てていた青年は、その女子高生の笑顔を見て笑顔を見せた。


『ねぇ、次はアレ乗ろうよ!!』


女子高生は青年の手を引っ張り歩きだそうとした。


『うん?』


女子高生は、手を引っ張っても歩き出さない青年の方を振り返った。


『ダメだよ。そろそろ時間が近づいてきた』


青年はそう言って、女子高生をじっと見つめた。


『えっ…時間って?』


女子高生は首を傾げた。


『時間だよ』


青年はそう言って、女子高生に向かって持っていた拳銃を構えた。


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