王子に姫の恋情を…




_________...





『大丈夫だと思います
だけどちょっとたんこぶが出来てしまっているからそこが痛いかもしれない
…って彼女に言っといてくれる?今から会議なの、ごめんね』



「あ、はい…分かりました」



やっと安心した


思わず力が抜けた俺は保健室においてあるソファーに寄りかかる





『あー良かった…』

『あそこで由香里さんヤバい状態だったら俺ら確実に殺されてるしな』





・・・・・・




「…なんでお前等まだいるんだよ」


なんだかもう怒りを通り越して呆れてくる





『『だってまだ作戦終わってないもん!』』




「声をそろえて言うな、気色悪い」





やっぱこいつ等がいるとだんだん苛立ってくる気がする




『彩雅ー、彼方兄ちゃんってさ
もしかして彼女にしか優しくしないタイプかな』


『いや、どう見たっていつもは彼女虐めてるっしょ
だって彼方兄ちゃんそういう奴だって前から分かってるじゃん』




ヒソヒソと話をし始める2人



…ただ
それがモロ耳に入ってくる




声がデカいんだよ




絶対わざとだろ



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