高校生ダ~リン~ポチクミの真面目な恋の物語~
「おい、パパに挨拶は?」


「シーーー!!」


静寂な時が流れた。


その時モジョモジョとまた
動き出した。


それから元気にポンと
お腹の壁をけった。


「ポチ!!わかった?」


ポチは何も答えない。


「ポチったら?」


鼻水をすする音に振り向いた。


ポチが泣いていた。


「どうしたの?」


「めっちゃ感動中・・・・」

「ポチ・・・・」
私も涙が流れて来た。


「うれしい。
くみちゃんありがとう。」


しばらくお互いに胎動を楽しみながら
いつしか夢の世界に入って行った。


「今年もよろしくね。ポチ……」
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