高校生ダ~リン~ポチクミの真面目な恋の物語~
ポチ~side 5~
「心配してくれたの?
うれしい。」

睦美は俺を見上げた。

俺はカギをかけられて
ドキドキしている。



「入って・・・・・」


「いや、ここで・・・」


「どうして?」


「これ以上は入らない。」


睦美は俺の胸に飛び込んできた。


「睦美、学校休んでんの
俺のせいなの?」


「今日どうしてきたの?
ポチはそんなことで心配なんか
しないタイプだったでしょう?」


「睦美のことで気がついたんだ。
とても悪いことをしたんだって…
今まで人の痛みなんて
考えてなかったから
自分の意志を貫くのに
手段や言葉を考えずに
今まで睦美や他の人を
傷つけていたんだって。」



「それはよかったわ。」
睦美の笑顔が不気味だった。
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