KISS OF LIFE
ただ衝撃を受けるあたしに、
「すみません、ちょっと道を聞きたくて」

イケメンが言った。

「えっ、あっ…道?」

何だ、道案内か。

やはり現実はケータイ小説のようにうまく行く訳がない。

イケメンに声をかけられて、そこから恋に発展する訳ないよね…。

あたしはちょっとショックである。

イケメンは持っていたスマートフォンをあたしに見せて、
「このカフェに行きたいんですけど、何しろ今日初めてここへきたものですから迷ってしまいまして」
と、言った。
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