KISS OF LIFE
あたしと乃南さんは2人の動向にハラハラである。

甘い笑顔を見せる大森さんとガンを飛ばしている淳平は、対照的過ぎる。

「申し訳ありません。

道がわからなかったものですから、彼女をお借りしました。

ご心配で探しにきたんですよね?」

「えっ、ええ…」

柔らかな物言いの大森さんに、淳平はちょっと戸惑っている。

「ご心配をおかけして申し訳ありませんでした」

「あっ、いえ…」

丁寧に謝罪した大森さんに淳平は小さく頭を下げた。
< 151 / 152 >

この作品をシェア

pagetop