KISS OF LIFE
抱きしめていた躰を離され、金田くんに見つめられた。

見つめるその瞳は、とても真剣だった。

「堺、好きだ」

金田くんが言った。

「…は、はひっ?」

何であたしに告白してんの?

「えっと、ジョーダンだよね?

金田くん、まだ酔ってるの?」

「酔ってても、俺は好きなヤツにジョーダンを言わねーよ」

えっ?

話に出てきたド天然ちゃんって、全部あたしのこと?

あたし、そんな風に見られてたんだ…。

確かに、天然ってよく言われるけど。

「入社した時から、ずっと思ってた。

好きだから、つきあって欲しい」

「で、でも…」

待たないと言うように、唇をふさがれた。

ちょっと待って!

あたし、キスされてるの!?

頭の中は、突然のキスで大パニックである。

すうっと、唇が離れる。

「何してる?」

後ろから、聞き覚えのある声が聞こえた。
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